大和の稲刈りと「はさかけ」

大和の里の宇陀地方は棚田が多い。棚田の稲刈りは、狭い田んぼが多いので機械が入らない。昔からの手刈りだから重労働である。稲の乾燥も「はさかけ」の天日乾燥が多い。棚田に並ぶ「はさかけ」は、昔からある日本の農村風景である。

大和の棚田が年々少なくなっている。機械化が出来ず重労働だから生産性が悪く、棚田を守る後継者がいない。ここ数十年で、棚田が無くなるのではと心配になる。

「棚田の米は美味しい」　　
棚田は狭い田んぼが多いので手作業が多い。大変だが・・苦労した分だけ美味しいお米が採れる気がする。
　

「稲刈りの女武者」　　稲刈りは戦いと同じだ！　お母さんが逞しい女武者に見えてくる。

「農作業の相棒」　　稲刈りには台車が役に立つ。長年使っている相棒である。

「まぶしい秋」　　
手前にそば畑を配置し、稲刈りの農夫をシルエットで撮った。白いそばの花と黄色い稲穂が眩しい。
　

「休憩タイム」　　稲刈りの途中で休憩タイムに入った。デザイン的な要素の写真が大好きである。

「勝利の道」　　もうすぐ稲刈りが終わる。最後の1列をビクトリーロードと呼んでいる。

「秋日の影」　　藁ボッチの三角の影・・切り株の影・・が奇麗に並んでいた。

「稲束のデザイン」　　　「はさかけ」前の風景だが・・おかれた稲束と竹竿が奇麗に並んでいる。私には芸術的なデザインに見える。

　
「茶畑とはさかけ」　　　　茶畑に囲まれた棚田の稲刈りが始まった。ここでは刈り取った稲束を「はさかけ」で乾燥させている。茶畑と「はさかけ」最高の組み合わせである。

「はさかけの秋」　　大和の棚田は「はさかけ」が残っている。「はさかけ」の景色を見ると・・故郷を思い出す。

「秋の日差し」　　木立越しの田んぼの稲刈りを撮った。秋の日差しが眩しい。

一休みの会話（妄想）　　　
「お父さん、腰は大丈夫？」「あー・・」「お前こそ足が痛いって言ってたが・・」「今日は調子が良いの・・」「何時まで田んぼが出来るかのー」「息子が帰ってきて後を継いでくれたら嬉しいですねー・・」「　・・」「まあ、二人でやれるところまでやろう！」「そうですね」

「時雨（しぐれ）」　　　
棚田に細かい雨が降っている。「はさかけ」の稲が「雨よ、早く上がってくれ」と叫んでいる。
　

「光る田んぼ」　　雨上がりの「はさかけ」の田んぼ・・水が反射して光っている。

「雨上がりのはさかけ」　　
大きな「はさかけ」の田んぼだ。雨上がりのしっとりした空気が漂っている。　

「天高く秋晴れ」　　
秋晴れの茶畑の田んぼに「はさかけ」が並ぶ。天日で乾燥すると美味しさが増すと言われている。
　

「秋が深まる」　　棚田の脱穀作業が行われている。畔には彼岸花が・・秋が深まって行く。

「猫じゃらしの応援団」　　棚田に「はさかけ」が並ぶ。畔に「猫じゃらし」が並ぶ・・「はさかけ」の応援団である。

「男だけの脱穀作業」　
　男だけの脱穀作業に違和感を感じていた。後で判ったことだが、奥さんが入院したらしい。200年続いた棚田は、この秋で終わった。
　

「悲しい棚田」　　
「最後の脱穀作業」の棚田に来てみた。小雨が降る、荒れた悲しい棚田だった。
　