宇陀・戒長寺の銀杏

戒場山の麓にある静かな山寺。聖徳太子の創建と伝えられ、藤原時代には地方の戒律道場として栄えました。

 

本堂内には、2体の薬師如来坐像をはじめ多くの仏像が安置されています。鐘楼門には鎌倉時代の梵鐘(重要文化財)があり、これには薬師如来に関係する十二神将が鋳出されています。

 

また、楼門横には、お葉つきイチョウ(県天然記念物)があり、シダ類がその胞子を葉に付けるのと同じように、このイチョウ(目通り4m、高さ約30m)は実を葉に付けます。植物の系統的進化発生を示すものとして、貴重なものです。

 

秋になると、銀杏の落葉が始まり、境内は黄色い絨毯を敷き詰めた景色は壮観で、カメラマンの人気の山寺です。