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今回、屏風岩の公園を舞台に・・「写真絵本」を作りました。
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山桜の国の王様が「国の中で、一番美しい花をお妃にする」と宣言されて・・国中が大騒ぎになったことから、この物語が始まります。
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むかし、むかし、ある所に・・山桜の国がありました。王様は屏風を背に、「国の中で一番、美しい花をお妃にする」と国民に宣言しました。
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国中の山桜は、皆驚き・・我こそお妃にと・・色めき立ちました。
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今まで、霧に中に隠れていた山桜も・・前に前に進み出て、その美を王様に誇りました。
普段は静かで恥ずかしがり屋の山桜も・・急に華やかな色に変わって行きました。
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しかし・・太い幹と言う親に守られた山桜は・・表面は美しく磨いたが・・心を磨くことはしませんでした。
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山の中に隠れるようにツツジの娘が住んでいました。山桜からは見向きもされない、いつも仲間外れの・・貧しい娘でした。しかし、このピンクのツツジは・・心の優しい娘でした。食べ物に困っている虫や野花たちに・・花の蜜など与えていました。
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ツツジの娘は、山桜から仲間外れにされていましたが、野花や雑草や昆虫などの小さな住人たちは・・ピンクの娘が大好きでした。
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やがて国王は、国の有力者や衛士が並ぶ前で・・お妃を発表しました。その発表に国中の花が驚きました。
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王様のお妃に、「ツツジの娘」が選ばれました。王様は最初から「一番心の美しい花を選ぶ」と宣言していました。表面の美しさを求めた山桜より・・心の優しいピンクのツツジの娘が選ばれました。
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王妃が選ばれてからの花の国は、表面の美しから、「心の豊かな美しさ」を求める国の法律が出来ました。
それから数年が経ち・・国のすべての花や小さな住人たちが協力して・・山桜だけではない、いろいろな花が咲く、幸せな花の国になって行きました。
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