明日香のススキ

大和の里・明日香村は棚田が多い。稲渕棚田や細川棚田が有名である。

稲刈りが終わり・・脱穀作業も終わる頃に、田んぼには「ススキ」が並ぶ。「ススキ」は明日香村にしかない稲藁を保管する稲倉である。桜井の稲倉は家の形をしているが、明日香村の稲倉（ススキ）は円筒形の稲倉である。

稲わらはこうして保管され、来春からの野菜作りの資材として使われる。

「晩秋の棚田」　　
棚田にススキが立った。棚田の柿の実も赤くなった。村人も家に帰った。騒々しかった棚田も静かに・・今年を終わろうとしている。
　

「ススキと柿の実」　　
棚田に雪が降った。残り柿の雪でいっそう赤く見える。主役のススキと脇役の柿の木のバランスを取りながら配置した。ススキと柿の実が会話をしている雰囲気を造りたかった。　

「冬の棚田」　　三つのススキを三角に配置し、雪煙の山を背景に入れて、厳しい冬の棚田を撮る。

「棚田に雪が降る」　　S字の棚田のススキに・・激しく雪が降っている。厳しい冬に耐えて・・また春を迎える。

「野辺の雪」　　　雪の田んぼに・・赤い柿がたくさん残って楽しそうだ。反対に、竹藪の前で”ポッ”と残ったススキが寂しそうだった。

「春の兆し」　　
棚田に春の兆しが見えて来た。茶色だった田んぼも緑色になり・・空の青さも白い雲も・・春の色だ。
　

「三色の春」　　
菜の花の黄色、蓮華のピンク色、竹林の深緑色の三色の中に・・ススキを置いて撮った。
　

「柔らかい春」　　S字に曲がった棚田の畔に菜の花が咲いた。曲線は、柔らかい春、温かい春を演出してくれる。

「ススキの四人兄弟」　　
蓮華の田んぼにススキの四人兄弟がいた。一番前にキリっとしているのが長男、次の次男も良く出来ている。三男と四男は・・どちらが前でも良いが・・作りも個性的でやんちゃな感じだ（笑）
　

山の辺遊歩