　”うつそみの　人なる我や　明日よりは　二上山を　弟（いろせ）と我が見む”　　　（現実の世の人である私は　明日からは　弟が眠る二上山を　弟だと思って過ごします）

柿の木展望休憩所

15年前、崇神天皇陵の東南、山の辺の道そばの土地（字ノゾキ）をお借りして、20坪ほどの「野菜畑」を作った。借りた土地は100坪ほどあったが、雑草や小竹の藪に覆われた悲惨な土地だった。葛を取り除き、小竹の藪を切り開くと、その先は崖で、借りた土地は小高い丘の上にあった。ここから見る景色は素晴らしく、大和平野が一望できた。ここが今の「柿の木の展望休憩所」である。

あまりに景色の良い場所なので、ここを「山の辺の道」を歩かれる皆さんの休憩所にしようと思い立ち、ベンチ、椅子を作り置いた。あれから10年、多くの皆さんに使っていただき「この場所良いね」などの声など聞くと、野菜作りにも元気が出た。

「山の辺の道」を歩かれる皆さんへ、この「柿の木の展望休憩所」で、大和の景色を見ながら、ゆっくりと休憩して下さい。

　
「またここに来ようね」　　　そんな会話が聞こえてきそうな雰囲気でした。
　

　
「桜の花と弁当と・・」　　桜の花を見ながら、草叢に腰を掛けて・・弁当を食べる。あー春って良いなー
　

「休憩所の椅子」　　
私は、ここから二上山を見るのが好きだ！　
今までに、何人の人がこの椅子に座って二上山を見たのだろう・・
想像するだけで嬉しくなってくる。

「散歩の途中で・・」　　　地域の人がこの辺りを散歩で来られて、ここで休憩してから家に帰られる人が多い。高齢者の方は休憩する場所が嬉しい。

「木陰で話そう」　　仲良し三人組・・楽しそうな会話が弾む。

あ

あ

ここから見る二上山は最高である。

大和の人は「二上山」が好きである。それは・・二上山には大津皇子の悲しい物語があるからだろう・・。　　　天武天皇と、持統天皇の姉・太田皇女との間に生まれた大津皇子は無謀の罪を着せられ、非業の死を遂げる。そして二上山んの山頂に葬られた。文武に秀で人望も厚かった彼の死を、だれよりも悼み、悲しんだのは・・姉の大伯皇女（おおくのひめみこ）だった。

大和に戻った大伯皇女（おおくのひめみこ）は涙ながらに詠んだ歌がある。

”うつそみの　人なる我や　明日よりは　二上山を　弟（いろせ）と我が見む”　　　　　　　　　（現実の世の人である私は　明日からは　弟が眠る二上山を　弟だと思って過ごします）

あ

「大和平野と大和の青垣」　　
休憩所から大和平野が一望できる。それを囲むように・生駒山から二上山、葛城山、金剛山の青垣が並ぶ。
山の辺の道で一番の展望スポットである。

　
「虹のアーチ」　　　大和平野に虹のアーチが出来た。これだけ大きい虹・・神様の贈り物だ。
　

　
「遠足の思い出・・」・・柿の木に登ったり、座ったり・・元気と笑顔が・・いっぱいでした。
　

「柿と夕日と二上山」　　

「あおい二上山」　　ここから見る二上山は最高である。
大和の人は「二上山」が好きである。それは・・二上山には大津皇子の悲しい物語があるからだろう・・。

「山の辺の道」を歩かれる皆さんへ、この「柿の木の展望休憩所」で、大和の景色を見ながら、ゆっくりと休憩して下さい。