連作障害について

慣行農法では・・野菜は連作すると「病気や害虫の被害が出る」・・だから連作は避けて、輪作や土壌改良剤などが必要と云われている。普通、野菜の栽培は、化成肥料(窒素8:リン酸8:カリ8)を入れて育てている。例えば白菜(葉物野菜)は、窒素肥料を多く使い、リン酸・カリ肥料は少ししか使われない。したがって連作すると、白菜を作った後の土壌には窒素が無く・・残存肥料のリン酸・カリがたくさん残る土壌になる。つまり残存肥料がバランスの悪い土壌を作っている。これが続くと・・土の中の土壌菌の種類や数が減る。これが連作障害の原因と云われている。連作障害の出た野菜を守るために殺虫剤や農薬を使うと・・さらに土壌環境を悪くする。

化成肥料や農薬を使う栽培方法では、たとえ輪作をしたとしても、害虫や病気は発生し、土壌劣化の悪循環が続く。これを繰り返すと、最後は、土壌菌の少ない土になってしまう。最近、草も生えない畑が多くなったように思う。土壌菌が少なくても化成肥料があれば野菜は育つ(元気のない野菜)しかし、味にえぐ味があり・・野菜本来が持っている味がなく・・美味しくない。残存農薬も気になる。そんな野菜を食べて健康な身体がつくれるのだろうか? 死亡原因の1/2は”ガン”らしい。



只今、無肥料・無農薬栽培に挑戦中です。
化成肥料や有機肥料など一切使わず・・野山にある枯れ木・枯れ葉・木チップ・籾殻・草(セイダカアワダチソウ)を使って栽培しています。なぜ、枯れ木や枯れ葉が肥料になるのか? すこし説明が必要だ。組織の固い有機物(枯れ木・木材チップ・籾殻など)を分解する微生物はキノコ菌です。キノコ菌は森の中の枯れ木や枯れ葉を分解し、新しい生命の誕生に必要な栄養を作り出しています。森が元気なのはキノコ菌のお陰である。森の中に入ると・・気持ち良い香りを感じたことがある思う・・あの香りはキノコ菌の匂いである。畑の土の中に・・土壌菌(キノコ菌)を増やすために、菌のエサとして有機物が必要である。

 

 


結論を言うと、森の再生循環のメカニズムを・・畑の中で再現させる栽培方法である。詳しくは次回に紹介するが・・肥料を一切使わずに野菜を育てる方法である。この方法だと、連作障害は発生せずに・・むしろ「連作の方が良い」という結論になる。


尚、参考にしている考え方は・・菌ちゃん農法(吉田俊道)から教わっています。菌ちゃん農法に切り替えて3年目、まだ理解不足のため試行錯誤の連続ですが・・美味しくて健康な野菜を目指して実践中です。