「ハンペン」を探す
年に何回か「はんぺん」を探しに行きます。「はんぺん」とは・・森の中に住む糸状菌の塊です。食べ物の「はんぺん」に形や色が似ているところから名前が付いたそうです。色は白っぽいので似ているが、形はあまり似てないですね。「はんぺん」の使い道は・・ボカシ肥料の発酵材料に使います。その他には・・畝に直接入れて土壌菌(糸状菌)を増やします。
「はんぺん」を探す。
森の中の山道が・・一番探しやすい。
広葉樹の落ち葉がたくさん集まっている場所で・・日陰で土が乾燥していないジメジメした場所に良く見つかります。
落ち葉を長靴などで掻き分けると・・下に白いものが見つかります。その周辺を丁寧に落ち葉を除くと「はんぺん」が見つかります。
「はんぺん」は土の中まで広がっているので・・丁寧に落ち葉や土を除くと・・白い「はんぺん」が出てきます。(中央の白いもの)
スコップで「はんぺん」の下の土ごと掘り起こします。
今日の収穫です。薄い「はんぺん」ですが・・糸状菌の塊です。
集めた「はんぺん」は・・畑の畝の中に入れます。
上から籾殻や木チップなど・・薄くかけておきます。
畝の上には、板や黒マルチで覆い、日陰を作ります。そして上に重石を置きます。浸透圧で湿度を高め・・糸状菌は繁殖し易いような環境を作ります。「はんぺん」があった環境と同じようにします。
板や黒マルチや朽木も使って湿度を保ちます。恰好はあまり良くないけど・・糸状菌が発生しやすい環境を・・いろいろテストをしています。
無肥料栽培は有機資材を使いって栽培します。有機資材を分解発酵させるには糸状菌が必要です。そのため、畝の土壌菌(糸状菌)を増やして活発に活動させる必要があります。有機資材は糸状菌のエサとしても必要です。畝の土の中に糸状菌の菌糸が張り巡らされたら準備完了です。野菜の種まきや苗の定植をして・・野菜の根が張り・・土の中の糸状菌の菌糸と根が繋がったら・・急激に野菜の成長が始まります。野菜は菌糸を通して栄養を貰い成長するのです。(菌ちゃん先生の受け売りです)
「はんぺん」は・・畝の土の中の糸状菌の菌糸を作る起爆剤として有効だと思って使っています。無肥料栽培を初めて3年目です。成功した野菜や失敗した野菜などいろいろです。ここで書かれた事柄は・・菌ちゃん農法と試行錯誤した経験をベースに・・考察したことを記録しています。
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