写真は楽しい・額縁構図
写真は楽しいですね。私は、デザインのある風景写真が好きで・・今回は、「額縁構図」を持つ写真を集めて見ました。
「額縁構図」は、主役の周りを柱や壁などで囲うことで、額縁のように見せる構図です。人の目は囲われているものに導かれ・・視線は暗い所から明るいものに誘導されるので・・写したい主役は明るく写すのがポイント!。「額縁構図」は・・家の窓や神社の門や柱などを利用した風景写真に多く見られ・・私の好きな構図の一つです。
事例-1 男の背中
石上神宮を参拝に訪れた男が・・拝殿に向かう姿を写した。主役の男はシルエットで・・雪降る拝殿は明るくすることで・・これから男の行動が自然と解る。男の背中に心に秘めた決意のようなものを感じる。
事例-2 秋深まる
宇陀市・榛原の戒長寺の銀杏が色づき・・古寺の静かな雰囲気を現した。楼門を額縁に・・中に本殿を配置して、余計な情報を入れずに・・秋深まる古寺を表現した。
事例-3 赤い祈り
長谷寺の本殿の仏像に祈る人を写す。本殿の柱や天井・床の暗い色で周りを囲う。背景は明るい赤い紅葉を配置し・・仏像に祈る人のシルエットに視線を集める。黒色で不安や心配を・・赤い色で真剣に祈る人の気持ちを表現した。
事例-4 雪の古寺
柳本・長岳寺の雪景を木立の間から写す。暗い木々の枝葉で囲い・・雪の長岳寺に視線を集める。創建当時の様式を保つ鐘楼門の白い屋根が美しい。
額縁構図のように見えるが、この写真は・・ぐるっと囲まれた木々のトンネルの中から、その先の古寺の雪景を撮影する「トンネル構図」です。「トンネル構図」も「額縁構図」も同じ特徴を持っている。
今回は「額縁構図」について研究してみた。次回は、「トンネル構図」や「サンドイッチ構図」について調べてみたい。