「屏風岩の山桜」を公開

「屏風岩の山桜」を公開しました。

屏風岩は奇岩がその名を示す様に、屏風を立てたように立っています。その幅2KM、ノコギリの刃のように鋭くそびえ、垂直に柱状節理ん岩壁が約200ｍの断崖をなしています。岩肌にはミツバツツジなどが咲き誇り、麓に広がる公苑には、春は大木の山桜が咲き乱れ、秋には紅葉で彩られます。

今回、屏風岩の公園を舞台に・・「絵本」風に編集を行いました。拙いストーリーですが、写真と物語を楽しんで下さい。使われる写真は、屏風岩公園で撮った写真だけを使っています。山桜の国の王様が「国の中で、一番美しい花をお妃にする」と宣言されて・・国中が大騒ぎになったことから、この物語が始まります。

むかし、むかし、ある所に・・山桜の国がありました。王様は屏風を背に、「国の中で一番、美しい花をお妃にする」と国民に宣言しました。

国中の山桜は、皆驚き・・我こそお妃にと・・色めき立ちました。

今まで、霧に中に隠れていた山桜も・・前に前に進み出て、その美を王様に誇りました。

普段は静かで恥ずかしがり屋の山桜も・・急に華やかな色に変わって行きました。

しかし・・太い幹と言う親に守られた山桜は・・表面は美しく磨いたが・・心を磨くことはしませんでした。

山の中に隠れるようにツツジの娘が住んでいました。山桜からは見向きもされない、いつも仲間外れの・・貧しい娘でした。しかし、このピンクのツツジは・・心の優しい娘でした。食べ物に困っている虫や野花たちに・・花の蜜など与えていました。

ツツジの娘は、山桜から仲間外れにされていましたが、野花や雑草や昆虫などの小さな住人たちは・・ピンクの娘が大好きでした。

やがて国王は、国の有力者や衛士が並ぶ前で・・お妃を発表しました。その発表に国中の花が驚きました。

王様のお妃に、「ツツジの娘」が選ばれました。王様は最初から「一番心の美しい花を選ぶ」と宣言していました。表面の美しさを求めた山桜より・・心の優しいピンクのツツジの娘が選ばれました。　

王妃が選ばれてからの花の国は、表面の美しから、「心の豊かな美しさ」を求める国の法律が出来ました。

それから数年が経ち・・国のすべての花や小さな住人たちが協力して・・山桜だけではない、いろいろな花が咲く、幸せな花の国に・・なったと、噂に聞きました。


おわり

ホームページ⇒ギャラリー⇒大和の花⇒春の花⇒「屏風岩山桜」で入れます。写真11枚で構成しています。暇な時に、「写真絵本・屏風岩の山桜」に遊びに来て下さい。