案山子と黄金比構図

 

風景写真の構図の研究をしています。今回は、里山にぽつぽつ立ち始めた「案山子」を取り上げます。

 

大和の里山の「案山子」は・・「コロナ」の前後で少なくなりました。将来、大和から「棚田」や「案山子」が無くなる・・そんなに遠くない気がします。今回は・・過去に撮った「案山子」をテーマに・・どんな「構図」なのかみて見ます。

 

 

棚田の案山子を「黄金比構図」で撮りました。

「黄金比構図」とは・・画面を縦・横3分割にしてその交点(●)に、主役の被写体(案山子)を置く構図のことです。この構図は・・誰が見ても美しい構図と言われ・・昔から「絵画」や「版画」などにも使われている構図です。「3×3分割構図」とも言われています。

 

 

棚田の案山子を・・黄金比の右上の交点に置きました。案山子が・・棚田を見守るような雰囲気があり・・面白い作品になりました。やはり主役(案山子)は・・この場所が一番落ち着きます。

 

 

 

これも・・田んぼの案山子を「黄金比構図」で撮りました。

 

 「黄金比構図」は・・バランスが良くて・・気持ち良く見れる構図ですね。

 

 

 

「黄金比構図」は・・案山子でも人物でも花でも・・どんな被写体にも合う構図です。しかしどんな素晴らしい構図でも・・主役だけでは「作品」にならないですね。どうしても「脇役」が必要です。

 

主役と脇役のある「黄金比構図」の写真を見てみます。稲刈りが終わった・・棚田の「案山子」です。

 

棚田を見守るように「案山子」が立っています。田んぼには「はさかけ」が並び・・足下には「彼岸花」が・・「柿の木」も紅葉して・・秋の深まりが感じられます。この写真を見ていると・・「案山子の背中」に視線が向きます。「俺が、この棚田を守るんだ!」そんな、「おやじ案山子」の意気込みを・・背中から感じるのですが・・どうでしょうか?

 

 

 

こちらも「はさかけ」と「案山子」の「黄金比構図」の写真です。

 

 

こちらは・・「お母さん案山子」ですね。温かく包み込むような雰囲気の案山子です。「はさかけ」の「稲」と「お母さん案山子」が会話しているような・・シーンに見えます。

「ことしも美味しいお米をありがとう!・・もうすぐ終わるから頑張ってね」

「解っているよ。お母さん」

 

 

 

今度は、面白い「案山子」の写真です。こちらも「黄金比構図」です。

 

「柿どろぼうの案山子」・・(笑)

どう見ても「柿どろぼう」ですよね。もう少し「柿も実」がたくさんあったら最高でした。ここの棚田には・・こんなユニークな案山子がたくさんありました。今は、もう棚田が無くなり・・案山子もありません。(涙)

 

 

 

 

「案山子と黄金比構図」を見てきました。

どんなに素晴らしい構図でも・・主役と脇役がいないと・・面白くありませんね。

「構図」と「主役」と「脇役」が揃って・・写真から「物語」が見えて来る。

そんな気がします。

 

「大和の案山子」をギャラリーで公開しています。ギャラリー⇒大和の里⇒田んぼ⇒案山子で入れます。遊びに来て下さい。

 

 

 

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