菌ちゃん農法への道-2

 

このページは・・以前に投稿した記事を、現在の情報(写真)に更新して、再度、投稿しています。

  

 

家庭菜園を始めてから18年が経つ・・10年前から慣行農法の問題点(病気・害虫→農薬)にぶつかった。慣行農法⇒有機農法⇒自然農法と・・悩みながら試行する中で・・辿り着いたのが「菌ちゃん農法」(吉田俊道)だった。

 

化成肥料などの肥料を一切使わず・・野山にある有機物(枯れ木・枯れ葉・木チップ・籾殻・セイダカアワダチソウ)を使って野菜を栽培する農法だ。幸いにも、畑の近くに森があり・・「菌ちゃん農法」に必要な有機物がどっさりある。

 

 

農業をしている知り合いから・・1年間雨ざらしの「籾殻」が貰える。

 

 

菌ちゃん農法に切り替えて・・3年が経った。全てが上手く行ってはいないが・・手ごたえは充分にあった。

第一には・・本当に「肥料が無いのに野菜が育つ」ことだ。最初は信じられなかったが・・本当に育つんです。これはやって見て・・自分で確かめて欲しい。

第二は・・「野菜が美味しい」ことです。慣行農法の野菜は・・えぐ味あり、薄っぺらな味だが、菌ちゃん農法の野菜は・・甘いんです。味が濃いです。美味しいです。これも自分で作って確かめるしかありません。

 

菌ちゃん農法をイラストで・・簡単に説明します。

 

 

 

① 畑の土を盛って畝を作る。(45cmくらいと言われているが、私の畑は20-30cmくらい)

② その上に有機物(木チップ・籾殻・竹チップ・固い草・刈れ葉)を”ドッサリ”置く。(10cmの厚さ)

③ 土を薄く被せる。

④ 上から黒マルチをかぶせ・・重石を置く。

⑤ この状態で半年置いて・・「糸状菌」が育つのを待つ。糸状菌は、固い有機物をエサ(分解)して増殖する。畝の中に・・糸状菌が育っていることを確認したら・・

⑥ 畝の上から穴を掘って開け・・苗を植える。

畝の中で糸状菌が増えると・・土の中に「菌糸」のネットワークが広がって行く。菌糸が・・野菜の苗の根と繋がると・・菌糸を通して栄養が供給され・・苗の成長が始まる。だから肥料は無くても野菜は育つ。

有機物を使って野菜を栽培する農法は、菌ちゃん農法以外にも「炭素循環農法」などがある。どちらも基本の考え方は同じで、畑の土の中の土壌菌(糸状菌)を増やして「土壌菌によって野菜を育てる農法」である。有機物は・・土壌菌のエサとして大切な資材である。

 

 

 

「菌ちゃん農法」を簡単に説明したが・・この農法で栽培できる野菜は限られる。

夏野菜では・・トマト・ナス・キュウリ・ピーマン・オクラなど・・

冬野菜では・・ブロッコリー・実・鞘エンドウ・ネギなど・・

いずれも、「苗で栽培する野菜」に限られる。畝の上に有機物が多く・・筋撒きなどの間隔が狭い「種野菜」には向かない。

 

玉ねぎ・ニンニク・ダイコン・ほうれん草・青梗菜・ジャガイモなどは・・有機物が多い「菌ちゃん農法」の畝では、最初の発芽や活着が難しい。また栽培間隔が狭いので・・別管理(有機栽培)している。こちらの栽培では、有機肥料の施肥や薄い農薬が必要な時がある。

 

現在の畑は、菌ちゃん農法は3っの畝を使っている。「なすび(2畝)」「ピーマン(1畝)」で栽培している。ナスビもピーマンも無肥料でたくさん収穫が出来ている。ただし害虫(テントウムシダマシ・カメムシ)が出ている。農薬は使わず、全て・・回収用のペットボトルで捕獲している。菌ちゃん農法では・・「元気な野菜は害虫が来ない」と聞いているので・・今は、畝の中の土壌菌の完成度がまだ低いのかなー・・と思っている。これから、これから・・

 

ピーマン(1畝)

  

 ナスビ(2畝)、白菜・キャベツ(1畝)

 

11月中旬、「なすび」も「ピーマン」も・・そろそろ終わりだ。

 

こちらの平畝は・・冬野菜の種野菜を中心に栽培している。「ほうれん草」「チンゲン菜」「白カブ」「人参」「青ネギ」「ニンニク」「ダイコン」など・・。この種野菜も・・1年間かけて「菌ちゃん農法の畝」に移行して行こうと思う。

 

 

 

先日から、新しい菌ちゃん農法の畝を作っている。作付けは来年の「夏野菜」からになる。

 

 

 

 

これからの「種野菜」は・・

ポットで・・「種」から「苗」に育て・・畝に「定着」させる。

このやり方であれば・・多少、収量は落ちるが・・全ての野菜を菌ちゃん農法で栽培できる。

(写真は、エンドウ豆)

  

 

 

 

 

菌ちゃん農法は・・いろいろな研究テーマがあり面白い。

 

● どの有機物に糸状菌が付きやすいか? 

● 水はけの良い畑は・・畝を高すぎない方が良いのでは? 

● 連作しても良いのではないか? 

● 「はんぺん」を直接畝に入れた効果は・・ など退屈しません。

 

爺の「ボケ防止」と「美味しい野菜」の実益がある「菌ちゃん農法」は・・

高齢者の家庭菜園に・・お勧めです。

 

「菌ちゃん農法」は、吉田俊道さんが開発した農法です。従来からあった「炭素循環農法」を発展させた農法で・・、栽培が出来るまで年数がかかる欠点を・・「菌ちゃん農法」は・・数か月で栽培が出来るように開発された農法です。畝の中に糸状菌を増やし、窒素固定細菌との共存で、肥料が無くても野菜が育つ驚きの農法です。参考本も出版されており・・ネットで「通信講座」も開設されています。

 

最新情報・・「やさい畑」12月号に「菌ちゃん農法」が掲載されています。写真とイラストで解りやすく載っています。

 

 

 

 

訪問をしていただき・・ありがとうございました。

 

 

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