高畝の「毛細管現象」とは・・
「菌ちゃん農法」から・・
畝の上に「重り」を載せる効果について・・考えて見る。
「高畝」にすると・・一つだけ・・気になる欠点がある。
畝が高いと・・畝の中の土が乾きやすくなる。
土が乾くと・・有機物の分解が出来ず、糸状菌が増えず、結果・・「菌糸」が出来ない。
「菌糸」が出来ないと・・野菜が栄養補給が出来ず・・成長が止まってしまう。
そして野菜が・・病気や害虫の被害にも繋がってしまう。
その欠点を補うために・・「重り」を用いている。
「重り」を使うことで・・畝の中に「毛細管現象」が起きている。
「毛細管現象」と「野菜の成長」と・・どんな関係があるのか・・
イラストで説明してみたい。
糸状菌は、好気性菌で空気が好きだが・・それ以上に、湿気も好きだ・・糸状菌は「カビ」の仲間だからである。畝の中がカラカラに乾くと糸状菌は増えない。黒マルチで畝を囲うことで湿気を保っているが、それ以外に、土の中の水分を増やす工夫が必要になる。それが「重り」である。黒マルチの上に「重り」を置くことで、「重り」の下の土がしまり・・土の粒子と粒子の隙間が小さくなり・・空気が減り・・反対に水分が多くなる。この現象を「毛細管現象」と言う。
「重り」には・・土の塊・ブロック・レンガ・大きめの石などがあるが・・今回、土嚢を使ってみた。土嚢の重さは約5-6kgくらい。畝の中の「乾き具合」によって・・「重り」の数と重さを決めている。
畝の中の「乾き具合」は・・「排水」も関係してくる。排水が良過ぎる畝は・・畝の中が乾き気味になる。反対に、排水が悪いと・・畝の中が湿気が高くなり・・べちゃべちゃになると・・糸状菌が死んでしまう。
自分の畑の特徴を把握しておくことが大切になる。乾きやすい畑なのか・・水捌けの悪い畑なのか・・によって、「畝の高さ」や・・「重りの数」を決める。
何れにしても・・畝の中に糸状菌が増え「菌糸のネットワーク」が出来れば・・無肥料・無農薬の野菜栽培が可能になる。
「菌ちゃん農法」は、吉田俊道さんが開発した農法です。従来からあった「炭素循環農法」を発展させた農法で・・、栽培が出来るまで年数がかかる欠点を・・「菌ちゃん農法」は・・数か月で栽培が出来るように開発された農法です。畝の中に糸状菌を増やし、窒素固定細菌との共存で、肥料が無くても野菜が育つ驚きの農法です。参考本も出版されており・・ネットで「通信講座」も開設されています。私も受講しています。
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