写真は楽しい・トンネル構図

写真は楽しいですね。今回は「トンネル構図」の写真を集めて見ました。

「トンネル構図」は、被写体がトンネルのような形状を作り出す構図で・・被写体が前方に伸びる通路やトンネルの中を通るような印象を与え、視聴者に奥行き感や興味を引く効果があります。

トンネル構図は・・額縁構図と同じ効果をもち、周辺を暗い柱や岩や木々で囲み・・視線を中心の明るい被写体に集める構図である。

 

事例-1 見つけた紅葉
2本の大木の隙間から紅葉を見る。奇麗な紅葉の山は見るところが多すぎて・・ポイントが絞れない時は・・見せたい紅葉の景色を・・木々で囲ったトンネル構図にすると良い。

 

事例-2 楼閣の夏
広葉樹の木々の間から唐古遺跡の楼閣を撮る。逆光で木の葉が暗く・・隙間から見える楼閣に視線がゆく構図にした。主役は楼閣で・・木の葉から漏れる太陽の光を脇役にした。

 

事例-3 祈り
長谷寺の本堂で祈る人を撮る。トンネルのような土間の先は・・冬の白い景色が見える。その土間の中で・・本尊に祈る人が浮かび上がる。この人は何を祈っているのだろうか? 家族の健康問題を抱えているのだろうか? ・・いろんな妄想が膨らむ。

 

事例-4 談山神社の秋 
紅葉の木々の間から十三重塔を撮る。主役の塔より・・周りの紅葉の方に視線が行く。逆光で塔が暗く・・周りの紅葉が明るくなったことが原因である。トンネル構図の失敗例である。

 

 

事例-5 桜窓から
満開の桜の間から・・青い二上山が見える。この写真もトンネル構図であるが・・中央の二上山が遠くて小さいため存在感が薄い。周りの桜も明るくて奇麗なので・・トンネル効果が弱い。主役が二上山なのか、桜なのかよく解らない。「トンネル構図」として失敗例だが・・風景写真としても失敗作であると思う。

 

 

 

 

 

次回のテーマ構図は決めていない。準備が出来しだい投稿したいと思います。